この夏のとある一日。その2。
京都の真夏の恒例行事と言えば、五山送り火や清水坂の陶器市など、色々ありますが、ちょうどお盆の頃に、下鴨神社糺の森にて行われる古本まつりが、私にとっては一番、京都の夏を感じさせてくれます。

京都の古本まつりは、大きくは、春(みやこめっせ)、夏(下鴨神社)、秋(知恩寺)と年3回行われますが、中でも夏の下鴨神社の古本まつりには、ここ十年程毎年欠かさず出向いています。そして、汗をかきながら、3,4時間じっくり見て、数冊購入するということを繰り返しています。
なぜ、ここまで古本というものに惹かれるのか?言葉で説明するのは難しく、正直よくわかりません。(先日、”古本病”ということばが新聞に出ていましたが、差し詰め、症状レベル2といったところでしょうか?)
きっと京都という土地との相互作用として、より古本が好きになったというのはあるような気がします。
蝉の鳴く声,蚊取り線香と古本のにおい、そして、糺の森の木陰の涼しさを感じながら、また、夏の一日が過ぎて行きます。
(ちなみに、写真一枚目は、ここ数年年の古本まつりでの戦利品の一部です。)

※ 今年2019年秋の百万遍知恩寺での古本まつりは、10/31~11/4の日程の予定だそうです。ご参考までに。